今年はコロナ対策のため、慰霊の日の追悼式典、ならびに各集会を規模縮小し、実施することになります。この非日常のウイルス対応の中にあっても、お一人お一人を思い起こしつつ、二度と命が傷つけられることのない世界を希求してゆくこの「時」を大事に過ごしてゆきましょう。

また今年、規模縮小の一環として、県主催の追悼式を国立沖縄戦没者墓苑に開催場所を変更するとされていましたが、のちに取り下げられましたね。県主催の追悼式を国家施設で開くことによって、沖縄戦における住民被害の現実が曖昧にされ、住民の犠牲がお国のために奉げた崇高な死として意味づけられる恐れがあるからです。例年通りの平和祈念公園広場での開催へ再変更されたことは、私たちに、二度と「お国のために」犠牲をささげないことを心に刻む出来事となりました。

「私が十字架にかかったのではないか、もう、あなたは犠牲となってはならない」との、主のお言葉が響いてきます。(柴田良行) 2020年6月21日週報