2019年4月、私は東京へ旅行中でした。16日の朝、テレビをつけるとパリのノートルダム大聖堂の火災が映し出されました。大変残念だと思いました。その晩は、ある交響楽団の公演に行きましたが、指揮者は登場するなり開口一番「フランスのために」と言い、オーケストラは「ラ・マルセイエーズ」フランス国歌を高らかに演奏しました。思わず感動しました。フランスの痛みをこの日本で、イタリア人の若い指揮者と共に分かちあったのです。
 そして、運命の10月31日明け方、家内に起こされると、南の空がオレンジ色に染まり首里城が燃えていました。ショックでした。テレビでは「唐破風」首里城正殿が焼け落ちる映像が繰り返されました。しかし、その後パリ市消防から那覇市消防へお見舞いの手紙が届いたとの報道があり驚きました。今度はフランスが沖縄の痛みを共有してくれたのです。
 先日、柳生千裕さんという方の絵画展で、ノートルダム大聖堂と首里城正殿の絵を見て、二年前の思いをかみしめました。世界は、人の心はつながっています。バプテストの群れもつながっています。今回の世界バプテスト連盟女性会の世界祈祷日も祝されることを祈ります。(I.Y)2021年11月7日週報