沖縄バプテスト連盟の牧師会では、年に一回「講壇交換」をしています。希望する教会が説教者(主に牧師)を派遣し、受け入れるのです。今年度は、首里バプテスト教会には、那覇バプテスト教会牧師の大浜英樹先生が来られました。柴田良行牧師は、普天間バプテスト教会に派遣しました。

やはり、他教会の牧師をお迎えするのに、少しの緊張と準備がありました。でも、若い大浜先生はゆったりと楽しんでおられたご様子。そんな普段の印象とは違って、説教はとても力強く語られました。

ルカによる福音書12章31~32節より「恐れなくても良い」という説教でした。「富」に執着するのではない、神の国を第一とする生き方について、3つの視点を与えられました。第一に、神の国とは愛と平和の神が共にいてくださるから、どのような苦しみの中ででも平安に歩んでいくことができること、そういう神さまのご支配される世界であるということです。第二には、神の国を求めるということ。神さまは、神の国を用意していてくださり与えてくださるのだけれど、私たちに神の国を求めることを喜んでくださる方であるということです。神さまは、神の国を受ける私たちと一緒に喜ぶことを共有したいと願っておられる神さまなのです。大浜先生は、ご自身のお子さんのお話をされました。クリスマスプレゼントを用意しているけれども、それを与える「時」がある。その時が来たら、子どもがプレゼントをもらって喜ぶ姿を見て自分も喜ぶ。そんな風に、最善の時に最善を与えてくださる方を信頼し、共に喜ぶために、私たちは神の国を求め続けるということです。そして最後に、信頼するということ。私たちの生きている現実は厳しいものです。恐れや不安が広がっている。けれども、そういう得体のしれない恐れや不安は、神の国を求め続けることで信頼に変えられていく。一人でダメなら教会へ、教会でダメなら沖縄バプテスト連盟で、私たちには共に神の国を信頼して求め続け希望を持ち続ける仲間が与えられているのです。そして、今この世界は、こうやって神の国を信頼し希望を持ち続ける証人を必要としているのです。
「小さな群れよ、恐れるな」小さい者こそ、その資格があります。なぜなら、小さく弱い者こそが、神の国の恵みを切実に必要としている者だからです。神の国は、すでに始まっています。恐れずに、共に歩んでいきましょう。

礼拝終了後は、いつものジューシーと教会員の持ち寄りおかずの昼食を一緒に食べました。そして、そのまま全体会(信徒会)。今月は、2020年度の各部員募集に伴って、各部長から部のアピールがありました。