今日の礼拝説教は、信徒の柴田かおりさんが「からし種」という題でお話されました。イエス様が民衆にお話をするとき、ユーモアをもって、時には風刺や皮肉、パロディを使われて、苦しい立場の民衆たちに笑いをもって話されたイエス様だったそうです。

神の国を宣べ伝えられたイエス様が、そのたとえに用いられたからし種は、ありふれた、有用だけれども厄介にはびこる草でした。そんなものに神の国を譬えるなんて、ちょっとおかしいけれど、その中に隠された笑いと時の権力者への抵抗が民衆を励ましたことでしょう。

私たちも、この時代に生きる者として、大きな権力を前にあきらめたり流れに身を任せてしまいやすいけれど、イエス様はその流れに杭を打つように今もご自身の身をもって抵抗していてくださるのだと、そういうメッセージをいただきました。神の国を待ち望みつつ、前に向かって体をのばすものでありたいと願います。