早いもので、7月も最後の主日になりました。幼稚園の年長月組キャンプと年中星組のお泊り会、年少花組の夏季保育も終わって、牧師であり園長の柴田先生はキャンプのお話をから説教を始められました。北山荘では、大自然を満喫したようですが、その中で行ったキャンプファイアーでは神さまがすべての創造物に「よかった」とおっしゃったお話から、子どもたちを1人づつ中心に立ってもらって、みんなで「〇〇さん、くん、あなたはとってもいいよ!」そして本人が「うん!」という掛け合いをしたそうです。なぜなら、それが神さまの願いだから。一人ひとりちがってユニークな子どもたちを、みんな「よい」とおっしゃる神さまは、大人の私たちも同じように「よい」と言ってくださる。うれしいメッセージです。

使徒現行録13章1~3節「聖霊に送り出されて」というメッセージでも、一人ひとりを「よい」と言ってくださる神さまが、そういう一人ひとりに違ったユニークな賜物を下さっていて、そして、そういう一人ひとりが集められて教会を形作り、その教会に聖霊の風を吹かせ、ビジョン(幻・夢・希望)を与えてくださるということを話されました。パウロやバルナバを中心に成長していたアンティオキア教会には、5名のそれぞれ違ったユニークなリーダーが与えらえていましたが、なんとそのうちの中心であったパウロとバルナバを、異邦人伝道のために派遣するようにというビジョンが聖霊によって与えられました。それは、これから成長してこうとするアンティオキア教会にとっては、思いがけない、マイナスとも思えることでしたが、教会みんなで祈り、それが神さまの願いなのだということを確信して、祝福と派遣の按手(手を置いて祈ること)をもって派遣していきます。使徒言行録のパウロの伝道は、パウロの個人的な働きやビジョンだったのではなく、アンティオキア教会に与えられ、教会によって進められていった伝道だったということです。そのアンティオキア教会の決断を神さまは「よい」とされたからこそ、パウロたちのゆく先々に聖霊が伴われ、豊かな聖霊の実りをもたらしていったのでした。

アンティオキア教会を動かした聖霊が、今、首里バプテスト教会にも吹いています。はじめは、一人の人に与えられたビジョンかもしれない。しかし、聖霊は、個人の願い・希望を超えて、教会を動かしていく。バプテスト教会は、そうやって神さまのみ心がなんであるか、どこにあるのかを吟味して、祈り、進められてきました。だから、一人ひとりが聖書を読み、祈り、互いに与えられたメッセージを分かち合い、吟味し、教会の決断としていくことを大切にしているのです。自由に吹かれる聖霊の風に期待し、私たちももっともっと自由にされていきたいと思います。

今日の講壇のお花は、まさに自由に吹かれ、出来事を起こす聖霊の風のようなお花でした。