アドヴェント第2週を迎えました。主を待ち望むアドヴェントは主の降誕を待ち望むと共に、主イエスの到来による神の国の完成への待望ともつながっています。首里バプテスト教会の私たちが主の晩餐の際に賛美している「マラナタ」(主よ、来てください)は、初代教会の人々にとって大切な挨拶の言葉でした。厳しい迫害や問題にあっても、主が再び来てくださることを確信しつつ「マラナタ」と互いに慰め合い、励まし合ったのです。
今もなお殺戮が続いているこの世界にあって、私たちにとっても「マラナタ」は極めて切実な祈りであり、希望そのものです。あのボンフヘッファーが死刑執行される1年前、「私は信じる、神はすべてのものから、最悪のものからさえ最善のものを生まれさせることができ、またそれを望んでおられる。」と、言葉を残しています。私たちも、信じ、待ち、祈りつつ、アドヴェントを生きるのです。(柴田良行牧師)2023年12月10日週報