ウクライナでの状況に乗じて、国の安全のために核武装すべきとか、防衛費のGDP2%に引き上げる案などが次々に噴出しています。私たちも不安から、それらの案に同調してゆくのでしょうか。そうではありません。私たちキリスト者はキリスト抜きに世界を見るのではなく、まずキリストを見つめます。そのキリストを通して世界を見つめるのです。「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」とのキリストの言葉から世界を見つめるのです。ボンヘッファーの言葉を紹介します。

「平和への道は、安全という道の上には存在しない。なぜなら、平和は危険を冒して実現されねばならないという、一つの大きな冒険だからである。そして、平和は決して、また永久に自分の安全を保障するものではない。平和と安全とは正反対である。」柴田良行、2022年4月24日週報