最近読んでとても面白かった『聖書のお話を子どもたちへ』(小見のぞみ著)をご紹介します。聖書のお話は牧師がするもの、と思っていませんか?小見さんはキリスト教大学で教師になろうとする方々に教える中で、たくさんの素晴らしい聖書のお話を学生から教えられたと言います。「若いって、子どもたちに近いって、神さまからの良い知らせにもグッと近いんだなあといつも感じます。」と読んで共感しますが、年を重ねても子どもたちと共通の経験を教会がすることで、取り戻せることもあるという箇所もあってホッとします。

そのあとがきに「キリスト教は聖書という本を大切にするユニークな宗教」ですが、一歩間違うと「聖書を絶対的な権威とみなして、聖書によって人を傷つけ、縛り、子どもを宗教的に虐待することにさえつながってしまいます。」「聖書はよい知らせ、うれしいお話がたくさん詰まった本なのだ!と心から感じ、子どもたちにもそのように聖書を物語ってくださることを願っています」とあるように、8月11日ご一緒に学びたいと思います。(柴田かおり)2024年7月28日週報