日本原水爆被害者団体協議会(被団協)にノーベル平和賞授与のニュースが飛び込んできました。「被団協」は核被爆のむごさを、あの日受けた傷をさらしながら68年間示し続けてきました。
私は以前の教会の中高生たちと、長崎バプテスト教会を訪問し、原爆について学ぶ機会を持ちました。実際に被爆されたYさんからお話を伺う予定だったのですが、体調不良で中止になるかもしれないと連絡を受けていました。ところがYさんは「なんとしてでも若者たちに伝えたい」と、駆けつけてくださったのです。Yさんはお話される中で、原爆のシーンになると幾度も沈黙されました。その沈黙されたお姿が脳裏に焼き付いています。いかに原爆がむごいものであるか、身をもって教えてくれました。
このような一人ひとりの「平和をつくる」歩みがリレーされ続けていることを、今回のニュースで改めて実感しました。これからも「み国を来らせたまえ!」と祈りつつ、歩んでまいりましょう。(柴田良行)2024年10月13日週報