守礼門近くの世界遺産「園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門」横に大きなリュウゼツランが、今花を咲かせようとしています。リュウゼツランは、とげとげの葉の真ん中から花茎を10メートル近く伸ばし、いくつも分かれた枝先にたくさんの黄色い花を咲かせます。そして、花が終わるとその株は枯れてしまうのだそうです。4月頃から巨大なアスパラガスのような花茎をのばし始め、今や他の木々よりもずっと高くなり、蕾をつけた花枝を天に向かって広げる姿は、何十年もたくわえてきた思いを、今まさに空に解き放とうとしているかのようで、愛おしく、最後まで見届けてあげたいと思わされています。首里城も復興へ歩み始めています。先は長くとも、神さまの見ている希望を共に見る者とさせて頂きたいと思います。柴田かおり 2022年5月22日週報