先日、S.HさんとN.Mさんの葬儀に列席しました。HさんばかりかMさんまでが続けて召されるとは思いもよらず、遺族の方々のお気持ちを思うと、かける言葉もありませんでした。
献花の後、Hさんが目の不自由な方のために書かれたという聖書の「写本」を拝見しました。まず、その膨大な量に圧倒されました。その一巻、一巻がHさんの美しい筆跡で書かれており、伝統的な和書の装丁形式で、こよりを使って綴じられていました。これがHさんお一人の業だとは驚嘆するばかりでした。この写本にHさんの思いが、信仰がいっぱい詰まっているのだと思いました。
イスラエルの人々、新約時代の信徒たちも、こんな思いで66巻の聖書を写し続けたのでしょうか。Hさんの写本を見ながらそんなことを思わされました。(I.Y)2024年5月5日週報