2月11日の「建国記念の日」を、キリスト教会は「信教の自由を守る日」と呼びます。もともとこの日は、戦前「紀元節」と呼ばれていました。この日、学校では式典が行われ、天皇の写真(「御真影」)に最敬礼し「日本は神々に始まる国である」と教えられました。地域では神社への集団参拝が行われましたが、これらは「神社は宗教ではない」「国民としての礼儀」と説明され、拒むことは困難でした。信仰や良心に基づく抵抗は、「非国民」とされました。
この時、キリスト教会は侵略戦争に反対するどころか、これを支持し、朝鮮半島で進められた皇民化教育の中、護国神社参拝についても「(キリスト教の)主への信仰と矛盾しない」として、参拝を拒む朝鮮人キリスト者を説得しました。
敗戦後、国はこの反省の上に政教分離と信教の自由を憲法に明記しました。しかし1966年、政府はこの日を「建国記念の日」として制定したのです。だからこそ教会は、過去を忘れず、国家が信仰と良心の領域に踏み込まず、また教会自身も権力に迎合しないために、この日を「信教の自由を守る日」と呼び続けてきたのです。それは、神の前に立つ良心を二度と手放さないための決意なのです。(柴田良行牧師)2026年2月8日週報