7月14日の主日礼拝は、「日々、新たに」というタイトルで使徒言行録11章19~26節のメッセージでした。
柴田良行牧師は、前日の教会外回り清掃の奉仕の時に、それぞれが出来ることを持ち寄って作業する様子に嬉しくなったと話されました。聖霊は個人にではなく共同体に働いて、それぞれのユニークな賜物を生かして、組み合わされて、互いに補い合い、支え合い、助け合っている。そこには神さまの出来事が起こって、私たちはこの地上で神の国を見せていただくことが出来るのだと。
使徒言行録に描かれる初代教会もまた、そういう聖霊の働きによって組み合わされ、立てられていった教会の物語なのです。最初の教会はユダヤ人だけの教会でした。ユダヤ人の枠から出られなかった。でも、コウネリウスとその家族・友人が聖霊を受けてから、各地に散ったユダヤ人キリスト者たちを通して聖霊が働き、ユダヤ人の枠を軽々と超えて異邦人教会が作られ始めたのです。
アンティオキア教会の様子がエルサレム教会に伝えられると、派遣されたのがバルナバ。彼は、異邦人にも聖霊が働き、救われることを喜び、アンティオキア教会のために働き始めます。そして、アンティオキア教会がリーダーとして建てたのがバルナバと並んでパウロでした。パウロは、自らが迫害するイエス・キリストと出会い、新しくキリスト者として生きる者となっては見たものの、今まで迫害していたユダヤ人たちから受け入れられず挫折して故郷に帰っていたのです。そのパウロを見つけ出して、一緒に働こうと誘い出したのがバルナバであり、その背後で祈り続けたアンティオキア教会でした。パウロはその後、「大伝道者」となりますが、それはすべてアンティオキア教会が派遣し祈り支えてのことなのです。聖霊は、ワンマンプレーは起こさない、いつも教会を動かし一人ではできないことを起こしていくのです。
私たちは、自分が知っていること、今の幸せで十分と考えて、安心で安全な領域にとどまろうとするものです。しかし、聖霊を通して神さまは私たちを「不安、危険、不安定」へと導かれる。とどまろうとする私たちを動かして、神さまの思い・計画・神の国の実現へと前進させていきます。神さまのご計画を、せめて邪魔することのない私たち、首里バプテスト教会でありたいと思いました。